抵当権と根抵当権の違いとは

抵当権は特定のひとつの債権に設定されます。

しかし、根抵当権の場合は債権の範囲を設定し（例えば手形債権、金銭消費貸借取引、小切手債権など）借入の上限額を決めておき、その範囲の中ならば融資と返済を何度でも繰り返せます。

また、抵当権は借入金が完済すれば消滅するために、再度ローンを組む時にはもう一度を設定し直す必要があります。

しかし、根抵当権は今の借入金の返済をし終わっても再度、借りる可能性があるため、抹消の義務はなく、そのまま残しておくことができます。

何度も大きな金額の取引が行われる場合などは、その都度、抵当権の設定するのは費用も手間もかかるので高額取引を繰り返す法人などにとっては根抵当権は便利な仕組みといえるでしょう。

根抵当権のメリットとは

前述のとおり、法人などが何度も繰り返し融資を受けたい場合には、その都度、抵当権の設定の必要がなくなるため、時間も手間も登記にかかる費用も節約できます。

急ぎで追加の融資を受けたいというときなどにも、とても便利です。

さらに、債権の範囲で設定されたものならば、多種多様な債権の設定が可能なため、使い勝手が良いのがメリットといえるでしょう。