RC造の解体工事の方法の手順

RC造の建築物の解体工事をしていく手順について紹介いたします。RC造の建築物は構造の母体が鉄筋コンクリートになっているので一般の木造建築物と比較して頑丈になっています。

そのために、解体工事には大きなスペックの重機などが必要になったり、解体工事に伴う騒音や振動なども大きくなったりします。

これらの状況を想定して、解体工事の業者はその建築物にあった解体工事の方法を選んで工事していきます。

現地調査

解体業者は解体工事を始めるにあたって、まずは現地調査を行なって、建築物とその周辺の状況などを調べて解体工事の方法を決めます。

現地調査をすることにより必要となる重機のスペックや運搬用ダンプカーの出入りに伴う時間の調整や、アスベストに対する対策などを選定します。

近隣住民への挨拶

解体業者は現地調査の終了後に、関係各所に対し届け出や契約の締結を終了させ同時に、近隣の方への挨拶をします。

RC造の建築物は構造が堅牢になるために解体工事に関わる騒音や振動、運搬用のダンプカーなどの大型車両の出入りなどの説明を口頭でおこない、挨拶をして理解を得る必要があるでしょう。これは近隣の住民とのトラブルなどを回避して解体工事をスムーズに終了させるために行なう大切な作業です。

足場の設置や養生シートの設置

解体工事の業者は現場調査や近隣への挨拶が終われば、具体的な解体工事の方法に取り組んでいきます。まずは足場の設置や養生シートの設置を行います。

特にRC造の建築物では、コンクリートの解体工事の際に発生する粉塵の飛散などを防止するためにも、足場の設置や養生シートの設置には細心の注意を払ってきちんと行う必要があります。

建物の内部解体工事

解体工事の業者が行なう次の作業は、建物の内部の解体工事になります。内部の解体工事を行う際に気を付けておきたいのが、廃棄物の種類ごとの選別になります。

吹き付け石綿の除去などの特定建設資材の処置も必要になります。これらの工程を完了させるために圧砕機やブレーカーなどの重機を使って、人手を配して建物の内部の解体工事をすすめていきます。