廃棄物処理費用

解体工事の費用の中で一番大きい金額になるのが、廃棄物処理費用になります。家屋を解体工事すると、驚くほどたくさんの廃棄物が発生されます。木くずやガラス片、コンクリート片やプラスチックなど多くの種類廃棄物の処分が必要になります。

一般的な２階建ての木造家屋を解体工事した場合ですと、産業廃棄物は４トントラックで１０台分近くにもなるのです。解体工事された廃棄物は産業廃棄物となるので、家庭の一般ごみのように処分をする事ができません。

住宅などを処分する際は廃棄物処理法が定める廃棄方法での廃棄処分が必要になります。

本体解体工事費用

廃棄物処理費用と共に高額となるのが、本体解体工事費用です。家屋の解体、足場の設置や養生の設置などの費用、作業員の人件費用や重機代なども入ります。

費用相場は１坪当たり、木造 では３～５万円ほど、鉄骨造では４～７万円程でしょう。
RC造（鉄筋コンクリート）造ですと５～８万円程になるでしょう。

アスベスト除去費用

アスベストは人体に影響を与えるという事がわかり、現在は使用が禁止されています。規制前の建物の解体工事をする場合は、建築基準法の定めにより解体工事の時に適正な処理を行う事が決められています。

アスベストが使われているのか、解体工事の前に調査をすることが必要になります。アスベストの処理は、特殊な作業になるために費用が必要になります。アスベスト除去に想像していた以上に時間がかかってしまったり、含有量が多い場合には見積もり以上に費用が必要となり、別途負担になるでしょう。

付帯工事費用

付帯工事とは、建物本体以外の解体工事や作業のことです。室内の残留物（不用品）の処分やブロック塀などの解体工事費用がこの付帯工事にあたります。

解体工事の現場によって付帯工事の内容なども違ってくるので、付帯工事費用が発生しているケースでは詳細を確かめることが大切でしょう。

付帯費用として例えば、ブロック塀や不用品など以外にも地中埋設物（浄化槽や井戸）などがあるでしょう。これらが前もってわかっている場合には見積もりに入れる事が可能ですが、解体工事中にこれらが発見されたケースでは追加で費用が必要になります。

なお、付帯工事として不用品の処理を解体業者に依頼した場合は、粗大ごみなどの処分の費用と比較してかなり高くなってしまいます。

諸経費用

諸経費とは、家屋の解体工事以外の費用のことであり、事務費用など細かい費用の事になります。

相場としては解体工事費用全体の１割とされていて、値引き交渉に応じてもらう事もできます。

しかし、大幅な値引きの希望をして対応したもらったケースでは、しわ寄せで解体工事が雑にされてしまう事もあるようです。