近所の人に事前に周知する

養生シートで囲っていたとしても、騒音やホコリなどの飛散を完全に防ぐ事はできません。

近隣の住民に解体工事を行なう事を多少は理解していただく必要があります。

そこで、近隣の方々に前もってきちんと説明をしておくことが大切です。

何も知らないまま迷惑な工事をされるより、前もって伝えておけば腹も立ちにくいというものでしょう。

また、解体業者とよく相談して騒音などが発生する解体工事をする時間を決めておく事も有効でしょう。

決めたその時間を近隣の住民に伝えておくことで、眠っているような時間の騒音の被害を回避したり、ホコリが飛散する時間は外に洗濯物を干すのを控えたりと、対策をとることができるでしょう。

解体工事が始まる前に近隣の方にしっかり話しておくだけで、解体工事後も良好な関係を続けることができるでしょう。

解体工事中の振動被害

建物の解体工事には騒音やホコリ、チリの飛散以外にも振動が発生してしまいます。

「解体工事の振動のせいで住宅にヒビが入った」と言われ、トラブルなどになるケースもあります。

この被害が解体工事による振動のせいだとすれば解体業者の責任となりますが、実は解体工事の際の振動の影響ではない、なんてこともあります。

解体工事をおこなう前に近隣の住民、解体業者、第三者の立会いで測量や撮影をしてきちんと記録しておく事により、解体工事の影響かどうかわかるでしょう。

お互いに遺恨などを残さないためにも、前もってきちんと記録を残して解体工事を行なうことをおすすめします。

固定資産税

「解体工事をしたら建物にかかる税金がなくなるから負担が減る」なんて思う方もいますが、実はそれは間違いなのです。

住宅にかかってくる税金がなくなったとしても、固定資産税が多くかかるようになってしまうのです。

住宅などの建物が建っている場合には、その土地にかかる固定資産税が軽減されるという特例があるのです。

そのために、《住宅が建っていた間、軽減されていた固定資産税が通常の金額に戻る》ということになります。

この特例によって軽減されるのは３分の１～６分の１ほど。

住宅を解体工事することにより固定資産税が６倍になってしまう場合もあります。